天命王と魔壊王

天命王エバーラストはドラゴン・サーガ第一弾で初登場したドラグハート・クリーチャー。

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ドラゴン・サーガの特徴は超次元ゾーンから装備できるドラグハート・ウェポン!エバーラストの裏面《不滅槍 パーフェクト》はそんなドラグハート・ウェポンの中でも最高レアリティのV(ビクトリー)レアとして派手に登場しました。

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第一弾のビクトリーレアはなんか4種類もあるのでめちゃくちゃレアです。光文明のドラグハート・ウェポンは槍の形をしているのが特徴ですね。そんな不滅槍を呼び出すことができるのは天命王の相棒、《龍覇 エバーローズ》。

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天命王の掲げる『正義』の良き理解者であり、良き友人です。天命王の求める正義を世に広めるため、懸命に頑張るローズ。この二人の関係性は激アツ。

 

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魔壊王デスシラズは天命王と同じパックから出現するビクトリーレア。本当に出にくいんですよ。デスシラズの裏面は《滅殺刃 ゴー・トゥ・ヘル》。

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闇文明のドラグハート・ウェポンは鎌の形をしていることが多いです。滅殺刃を呼び出すのは《龍覇  ウルボロフ》。

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この二人の関係は、設定的には『罪と罰』。ウルボロフの所属する種族ファンキー・ナイトメアは死すら楽しむ罪深き存在であり、それを裁き、罰を与えるのが魔壊王デスシラズ。というのが基本ですが、ファンキー・ナイトメアは裁きすら楽しんでしまうようで、困っているとか。



・本編開始前の天命王

ドラゴン・サーガの世界ではドラゴンが強い力を持ち、ドラゴン以外の種族はドラゴンに協力する、擬態するなどして細々と暮らしています。そのためドラゴンの中でも最も強いドラゴン、《龍世界  ドラゴ大王》は、その力でドラゴン・サーガ世界を支配していました。

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光文明の中でも『正義』を信条とし、信奉する天命王は、ドラゴ大王の支配を正義ではないと断定し、ドラゴ大王に対して反乱を起こします。永きに渡って封印されてきた不滅槍。その槍にローズが触れたことにより、誰も心を通わせることが出来なかった天命王の意思はこのときはじめて光文明全体に伝えられることとなりました。ローズによりドラグハートの力は解放され、不滅槍は天命王エバーラストへと龍解します。そうしてエバーラストはドラゴ大王を討ち倒し、永いドラゴ大王の時代を終わらせたのです。

 

・武闘レース『デュエル・マスターズ

ドラゴン・サーガ世界では武闘レース『デュエル・マスターズ』という催しが、10年に1度開催されています。戦闘行為なんでもアリの、クリーチャーらしい過激なレースです。かつてはただの祭り、催しでしかなかったこのレースですが、ドラゴ大王の支配が終わったことによって、今回のレースは異なる意味を持つことになりました。

このレースに優勝した文明が今後この世界の覇権を握ることになる……このレースは、代理戦争の場と化していたのです。今回のデュエル・マスターズの優勝候補はふたり。過去の優勝者でもある『絶対正義』エバーラストと、『死なない死神』デスシラズです。

 

・天命王と魔壊王

過去にも幾度か行われたデュエル・マスターズ・レース。《魔壊王  デスシラズ》はかつての優勝者の一人であり、デスシラズの優勝したレースは『デュエル・マスターズ史上最も血塗られたレース』として歴史に名を刻んでいます。その理由は、そのレースの生存者がデスシラズただ一人だったから。デスシラズは、一番早くゴールすることではなく、他の参加者を皆殺しにすることで優勝を成し遂げたのです。そして、その参加者の中には天命王の仲間が多く出場していました。魔壊王のこの行為を、天命王の正義が許すはずもありません。天命王は仲間の仇である魔壊王を倒すためにレースに出場することを決意したのでした。一方の魔壊王は、『世界の罪を裁く者』を自称し、この世界のあらゆる罪を裁くことを信条としています。そんな彼が次に裁くものとして選んだのが、傲慢なる『正義』という名の罪。相反する二人の王の戦いは、避けられないものとなっていきます。

 

・ドラグハート化の元凶

かつてデュエル・マスターズで優勝するほどの実力者だった魔壊王や天命王が封じられていたドラグハート・ウェポン。彼らをドラグハートに封じた男こそ《龍覇  ザ=デッドマン》です。

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デッドマンは強大な力を得るため、強いクリーチャーを武器に封印し利用しようと考えていました。そして今回のレースでも、ドラグハートを悪用しより多くのクリーチャーをドラグハートにしようと企んでいたのです。

そのような行いを、天命王の正義が許すはずはありませんでした。天命王率いる光文明がデッドマンと戦おうとしたとき、水文明の使者が光文明との共闘を申し込みにきました。しかし天命王の純粋な正義は、その共闘を良しとせず、自分たちの力だけで邪悪に立ち向かうことにしたのです。

しかし天命王の従える光文明の力だけでは、デッドマンの操る最強のドラグハート、《極真龍魂  オール・オーバー・ザ・ワールド》に勝つのは難しく、天命王は敗北してしまいました。

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デカすぎ

 

魔壊王も、デッドマンにドラグハート化された被害者の一人であり、強く復讐を望んでいました。しかし闇文明も、オール・オーバー・ザ・ワールドには敵いそうもありません。そのとき闇文明にも、水文明の使者がやってきました。水文明はデッドマンを倒すため、すべての文明と協力するつもりだったのです。魔壊王は迷います。デッドマンは倒すべき存在だが、自らの手でトドメを刺し、復讐を成し遂げたい……そう考えているとき、ウルボロフが語りかけます。「他の文明と協力するのも、楽しいと思う」。魔壊王には「楽しさ」がわかりませんでしたが、その言葉は胸に響きました。闇文明も五文明連合に参加することとなったのです。

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連合に参加せず、残っていた文明は光文明だけでした。光文明の、そして天命王の求めた正義とは、光文明の繁栄。他の文明と手を組むことは、天命王にとって正義に背くことでした。しかし今、真の邪悪ザ=デッドマンがそこにいます。それを倒すことこそ真の正義。そのためなら他文明と手を組むことも真の正義。そう悟った天命王とローズは、新たな正義を胸に五文明連合に参加するのでした。

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・レースの終わり

五文明が力を合わせたことで生まれた最終兵器《終わりの天魔龍  ファイナル・ジ・エンド》がオール・オーバー・ザ・ワールドを倒したことで、真の邪悪デッドマンは打ち倒されました。デッドマンが倒されたことで、ドラグハートの魂はあるべき場所へ還っていきます。

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天命王は別れの際、ローズへと語りかけます。「お前の友が我らが無念を晴らしてくれた。感謝しよう、我が永遠の友よ!そして永遠の仲間たちよ!」ローズもそれに応えます。「離れてもオレ達の友情は永遠だ。オレ達の正義に誓って」

魔壊王もボロフへ語りかけます。「貴様がいなければ憎きザ=デッドマンと戦うことはできなかった。……感謝するぞ。貴様といるのは悪くなかったぞ。これが楽しいというヤツであるのかな」「気づくのが遅いね、魔壊王様は」ボロフはそう答え、ゴールへと走り出します。

二人の王は、深き因縁を持ちながら、ついに一度も戦うことなく、消えていきました。しかしレースはまだ終わっていません。ドラグナーたちはゴールへ駆けていきます……。

 

こうして、ドラゴン・サーガでの二人の王の活躍は幕を閉じます。



・天命王とは何者なのか

ここからは過去について語っていきます。

天命王エバーラストのルーツは、クロニクル・デッキ『至高のゼニス頂神殿』フレーバーテキストにおいて語られました。このデッキのフレーバーは、ドラゴン・サーガ世界(以下『DS世界』)におけるゼニスの誕生と衰退について書かれています。

ゼニスとは2012年『エピソード2』に登場した敵側クリーチャーで、自分たちを新たにクリーチャーの頂点となるべき種族と考えている、旧来のクリーチャーを超越した種族のことです。

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エピソード・シリーズとドラゴン・サーガはパラレルワールドのようなものなので、エピソード世界(以下『EP世界』)に存在したゼニスもまた、DS世界に存在していたというわけです。時系列的にはエピソード2はドラゴン・サーガよりも前のようで、このデッキではドラゴン・サーガ開始前の時期を扱っています。

DS世界でのゼニスの起源、性質はEP世界と大きく異なっているようで、EP世界のゼニスはゼロ文明の力を操っていましたが、DS世界のゼニスは光文明に出現したようで、このデッキ自体も光文明で構築されています。ゼニスのキーワードは「矛盾」であり、《「創世」の頂 セーブ・ザ・デイト》《「終焉」の頂 オーエン・ザ・ロード》のもつ、天使と悪魔、創世と終焉、セーブとロード。これらの要素がドラゴ大王を倒すために手を組んだことがゼニス誕生のキッカケだったようです。

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しかし、残念なことにDS世界のもつドラゴンの支配力には敵わず、ゼニスはドラゴ大王に敗北してしまいます。ですが、『いずれその支配の力を「正義」として、2柱の力を併せ持つパーフェクトな存在が出現する』そう伝記には伝えられています。

そう、ゼニスの力を継ぎ、ドラゴ大王の支配を終わらせたのが天命王なのです。

 

・魔壊王とは何者なのか

魔壊王デスシラズについては、謎のブラックボックス・パックで触れられました。正確には、EP世界においてのデスシラズが何者だったのか、です。

先程、EP世界とDS世界がパラレルワールドだという話をしましたが、ドラゴン・サーガ本編の時系列はEP世界でいうと『エピソード3』本編の時期にあたります。エピソード3に登場する敵組織にオラクルというものがあります。オラクルは、消えてしまったゼニスを神として信奉する宗教組織で、世界を停滞させることで平和にすることを望んでいます。

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そんなオラクルには『カルマ』という位階が存在しました。カルマとは、オラクルの中に存在する罪を与えて罰を与える役職。そのカルマの力をもたらした『裏オラクルの教祖』こそがEP世界に存在した魔壊王デスシラズなのです。裏オラクルとは、マントラ派とも呼ばれ、平和を望むオラクルという建前に隠れ、教団そのもの権威を維持し、信者を支配することを望むオラクルの裏の顔。オラクルの闇文明としての側面を持つ裏オラクルの教祖が魔壊王だったというのは、頷ける話です。

 

マントラ派と対立していたのはオラクリオン派。あくまでも神を信じる心こそが大事と主張する一派で、オラクリオンとは、オラクルがゼロ文明の力を使い、新しい「神」として自分たちで作り上げた神の偶像です。こちらは神を信じる光文明の要素。そしてオラクリオン派が生み出した光文明のオラクリオン、《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》。明言されてはいませんが、天命王の姿に似てはいないでしょうか。

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ラクルの闇を魔壊王が司っていたなら、光を天命王が司っていてもおかしくない話です。

これがEP世界での天命王と魔壊王。DS世界とはまた違う様相を呈しているのがわかります。

 

・そんな天命王と魔壊王が!

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