ジャオウガは禁断パラレルなのか?

デュエル・マスターズの背景ストーリーの舞台である超獣世界は、いくつものパラレルワールドに別れている。例えば、基本セット~エピソード3までの次元と、ドラゴン・サーガ以降の次元は違うものだと明言されている。そして、これらのパラレル世界では、基本的には同じようなことが起こり、出てくるクリーチャーが違っても同じような歴史をたどるように歴史が収束していくのである。
今回は、十王篇で登場したクリーチャー【ジャオウガ】と、革命~革命ファイナルで暗躍した【禁断】の共通点を紐解くことで、パラレルワールドの謎に迫っていくことにする。


まず、禁断勢力――の筆頭意思であるドルマゲドン、の目的は、世界を支配することである。具体的にはあらゆる並行世界を支配することが目的で、ドルマゲドンはパラレルワールドを移動することができる(MtGでいうところのプレインズ・ウォーカーに似ている。詳しく知りたい人は調べてね)のだが、いくらドルマゲドンと言えども、世界の大きな枠を越えることはできず、小さく分岐したパラレルワールドを移動できるのが関の山だったと言われている[どこで?]。ドルマゲドンは、自身が観測できうる範囲のパラレルワールドを支配するため、禁断の尖兵であるドキンダムを送り込み、様々な世界を支配してきたのである。

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十王篇で登場したジャオウガの目的は、デュエルマスター候補たちを倒して全世界を支配下に置くこと、であった。ジャオウガは強者に戦いを挑み、勝利の証として一番大切なものを奪うというやり方で様々な王国を支配してきた。そしてモモキングたちのいる世界を支配すべく、龍頭星雲の向こう側からやってきたのだ。
龍頭星雲の向こう側から、という記述に留められており詳細は不明だが、突如現れた侵略者ということもあり、彼らは別の次元からやってきたという説をあげることができる。
ジャオウガは、すべての世界を支配するため、自らの部下である王国を使役し、送り込んでいたのではないか?

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果たしてジャオウガの現れた龍頭星雲とはなんなのか?龍頭星雲は、超天篇では零龍の生まれ故郷として登場した場所で、かつて絶滅したドラゴンの思念が固まってできたものとされている。ドラゴン・コードなどもここに残っていたドラゴンのデータから生み出された。
この、「かつて絶滅したドラゴン」という部分が非常に重要である。新章デュエルマスターズ(いわゆるジョー編)以降、「なぜドラゴンが絶滅したのか?」という疑問点はストーリーの軸として展開され続けている。
だが、革命ファイナルから背景を知っている方はドラゴン絶滅の理由を知っているはずだ。ドラゴンが滅んだのは、ドルマゲドンとドギラゴールデンの激突で世界の形が歪んでしまったからである。我々の知っている歴史ではそうなっているはずなのだが、それがずっと物語の核となる「謎」として継続展開され続けているのは、不可解であった。

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その理由となるであろうものが、コロコロコミック2021年5月号漫画で少し語られた。なんと、かつてドラゴンを絶滅させたのはジャオウガたち「鬼」だというのだ。そう語られているだけで、それが事実なのかは確認できないが、もしそれが事実だとすれば、新章以降の世界でドラゴンが絶滅した理由は、我々の知っている歴史とは異なるということになる。

 

革命ファイナルでドルマゲドンを倒した後、地続きで続いていると思われていた新章デュエルマスターズだったが、革命ファイナル以前と、新章以降の世界は、異なる世界、つまりパラレルワールドだったのではないだろうか?であれば、禁断とジャオウガ(デモニオ)は、パラレルワールドに存在する、本質が同じでありながら少し違う存在、パラレル存在だったのではないだろうか。

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ジャオウガは十王篇の最終局面で、一王二命三眼槍を呼び出し、それを使ってD2フィールドを呼び出した。「槍」と「D2フィールド」どちらも禁断を象徴するアイテムである。これが偶然か否か、信じるか信じないかはアナタ次第…。

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