ブラックホール・サナトスのことを好きかもしれない

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俺、こいつのこと好きかもしれない……案外、ってそうやって始まるものだと思うんだ。


クラスの中にちょっと浮いてる奴がいる。変なやつだな、みんなと仲良くしないのかな、と横目に見つつも、別に話しかけたりはしない。でも、それって、『意識』してる、ってことなんだ。知らず知らずのうちに、そのミステリアスな魅力、っていうのかな。そういう力に引っ張られていく、っていうか……だから、ある日フラッと、ほんと何気ない気持ちで声をかけちゃうんだ。
「なぁサナトス、みんなと遊ばないのか?」
サナトスはちょっと驚いてた。そうだよな。だって、普段自分に話しかけてくれるやつはいない。だからたどたどしく答えるんだ。
「私、みんなに弱いって言われてるから……」
そう、サナトスは残念なことだけど、ちょっと性能が他のカードより低いんだ。サナトスはそれを気にして他の人に話しかけはしなかったし、みんなもそんなサナトスのことを見ることはなかった。でも、俺だけは気づいてた、っていうのかな。その、溢れるオーラにさ。
「お前、ほんとは強いんだろ?なんで本気出さないんだよ。ちょっと本気出せば、みんなもお前を見る目が変わるはずだよ」
そういうと、サナトスはよりうつむき加減にこう言った。
「私、他のクリーチャーの生命力を吸収しちゃうから……そのままカード化されると、強すぎるの。だからこのままでいいの」
「バカ野郎!」
俺は、考えるより先に口に出してしまった。
「お前がそんなんじゃ……不死鳥編の評判まで悪いままだろ!仮にもラスボスなんだからさ……」
「でも不死鳥編は終わっちゃって……私、もうどうしようもないよ」
サナトスは薄く涙を浮かべていた。こいつも後悔してたんだ。設定通りの強さを出して、殿堂入りになってしまうことを恐れていた。でも、それは昔の話だ。
「やり直せるさ。デュエル・マスターズ プレイスなら」
「プレイス……?」
スマホでどこでも遊べるデュエル・マスターズだ。登録は無料、お手持ちのスマートフォンからストアを開いて、ダウンロードボタンを押すだけでいいんだ。簡単だろ?」
「でも今からじゃ周りのみんなに追いつけないよ……」
「今なら新規プレイヤーには最大75パックを配布中なんだ。(これは当時の記述なので、現在は行っていないかもしれません)しかも最新弾のSRチケットももらえる。どれが出るか楽しみだな」
「ほんと!?それなら私でも、みんなと一緒に遊べるね!」


その晩、俺とブラックホール・サナトスは朝になるまでデュエル・マスターズ プレイスで遊んだんだ。翌朝、俺は全生命力を吸い取られて無残な姿で発見されたという。

 

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